２度目のアタック２５への道
予選会への道
４月の某日、アタック２５予選のお知らせというハガキが届く。
一瞬、「あれ？だしたっけ？」と思った。確かに、３月に愛媛地区出場者募集という告知はあったが、忙しくてハガキは出していなかったはず…。そして、半年ほど前の「出場者募集」の際にハガキを出して音沙汰が無かったことを思い出した。…そう、あの半年前のハガキでこのお知らせは来たのだった。
でも、ハガキが来たからといってあまり乗り気ではなかった。最近、仕事が忙しくクイズの勉強をしていなかったからだ。だから、予選へ行こうとは思っていなかった。そんな私の気持ちを知ってか知らずか…、Ｔくんから電話がかかってきて「今度の土曜のアタックの予選行きましょうよ」というお誘いがある。結局、予選への参加を決意する。丁度、第２土曜日なので会社も休みということも手伝っていたが…。（うちの会社は都会の会社と違って完全週休二日ではない。第２、第４土曜日しか休みではない。来年は、学校に抜かれてしまうよ〜。シクシク。休みの土曜日に予選が当たっているのも何かの縁…、ということもあり行くことにした。）
予選当日
４月１４日土曜日、予選は３時からだったにもかかわらず、１時頃にはコミュニティーセンターにいた。しかも、ジャージ姿で。早く着きすぎたが、これならアタックの予選に来たなど誰も思わない…はず（誰も思いませんって）。コミュニティーセンターはその敷地内に体育施設があるので、その体育施設を利用する目的もあってのこと…。Ｔくんとの待ち合わせもあり、一旦その姿で合流したが、ジャージ姿の目的を果たすべく体育施設へと入り、トレーニングマシンと格闘した。トレーニング終了後は、再びＴくんと落ち合い（この時はジャージではありません。トレーナーとジーンズに上着を着ているかっこうです。）、ちょっとした傾向について話し合う。また、他にも知り合いがいないかチェックしたものの、２人以外は誰もいなかった。
予選
３時少し前から予選会場となる会議室へと入る。でも、会議室は定員を約１名オーバーし、新たに机と椅子が運び込まれてきた。
簡単な説明を受けながらアンケート用紙に記入していく。その際にＢＳデジタルの「キング・オブ・クイズ」で１００万円をとったという大木幹夫さんがいるということが判明した。ＢＳデジタルが映る環境にないため、どういう人かサッパリわからないものの、少なくとも次のペーパーで手を抜いてわざと予選落ちしてはいけないな…ということを思わされた。それまでは、「予選問題を覚えて次回へ生かそうかな」というだけの参加でちょっとやる気はなかったが、予選落ちしても本気で取り組もう…という気に変わったのだった。
ペーパークイズが始まったが、問題傾向が難しく思え、記憶障害に陥ったまま過ぎ去った問題もあったし、テレビドラマなんか見る暇がなかった私には手も足も出ない問題（某歌手のヒット曲を問う問題です）もあった。最後は、今の実力はこんなものだから落ちてもしかたないなあ…と開き直っていた。
ペーパークイズ終了後、その辺りにいる人に「どんな問題が出てましたっけ？」という声をかけて少しでも問題を思い出していった。その途中、今治のＩＣＱＳというチーム名でスーパークイズ（愛媛のローカルラジオで１０回ほど開催されたものの、２０００年を最後に終了してしまったクイズ大会。）に優勝・準優勝したＯさんを見つけ問題の思い出しに協力してもらったものの、Ｏさんからも「難しかった」という感想を聞くことになった。
ペーパークイズは６人が通過した。男性４人、女性２人という構成で、わたしは運よく通過することができた。通過するとポラロイドカメラで写真を撮影するのだが、一瞬、自分でも失敗したと思ってしまった。写真映りどうの…というのでなく、その日着ていたトレーナーに「ＩｔａＬＩＡ」の文字が入っていたのだった。今年の４月から旅行の先がイタリアの数都市とパリに変更されていた。どう見ても「むちゃむちゃやる気ある」ように見えるはず…。「やばいなあ」と思ったが、「まあいいか…、ここで通るとは思えないし…」と思い直し面接を受けることにする。ただ、他の人の話を一生懸命聞いていたため、自分の番になって「あれ？何を言うんでしたっけ？」という大ボケをかましてしまう。とにかく、前回不幸にもパネル４枚だったため、リベンジしたい…と訴える。ついでに、前回出場時から今までの間に勤めていた会社がなくなったことで同情を集め（？）、結婚したことも付け加え、波瀾万丈をアピールした。（文章化すると、やる気で面接受けているようでしたが…）
予選の結果はゴールデンウィーク頃にハガキでお知らせするとのこと。まあ、あんな面接では受かるとは思えないし、今出場してもボロボロになって帰ってくるのがオチだから…と思っていたため、また今度受けに行けばいいや…と気楽に考えていた。
予選通過
予選の結果を知らせるハガキはゴールデンウィークが終わっても来なかった。過去に、結果を知らせるハガキが来ず、そのままにされた…という話を聞いたことがあったので、今回もきっとそうだな…と思わざるをえなかった。
予選から丁度１ヶ月後の５月１４日月曜日、残業中だったが、その日は電話がひっきりなしに鳴ったためそのうちの１本をとることになる。こんな忙しい時に誰だ…と思いつつも声は電話応対用で対応する。誰宛にかかってきた電話かな…と思ったら、私にかかってきた電話だったが聞き覚えのない声だったため、何かのキャッチセールスか保険の勧誘かなと一瞬思ってしまった。その電話こそ、朝日放送からの「アタック２５」出場依頼の電話だったのだった。合格のハガキを受け取らず出場が決定してしまったのだった。
収録は６月１４日で、２時半集合、放送日は７月１日とのことだった。また、「７月１日前後１週間できれば２週間前後のことを勉強しておいて下さい」とか、「その時期の公開映画や演劇はチェックしておいてください」「出ないかもしれませんが最近の曲Ｊ−ＰＯＰも勉強しておいて下さい」というアドバイスを聞く。
６月といえば比較的会社の業務が暇な月なので、この時期に出場が決まったのはラッキーでもあった。しかも普段からほとんど有給休暇をとっていなかったので、割とすんなり「休日願」を通すことができた。
予選通過の連絡から約２週間後に書類が届いていた。しかし、収録日は同じだったが集合時間と放送日は異なっていた。１２時３０分集合で、６月２４日放送とのこと。ちなみに席の色は赤。だから「できれば２週間前…」とか言ったのかな？…と思ったが、後日やはり１４時３０分集合でやっぱり７月１日放送分だという電話と封書が届いた。まだ、特に対策を立ててなかったからよかったものの…、ちょっと人騒がせでした。結局、席の色は青ということ。
対策
最近の「アタック２５」は後半の勝負どころで時事がきている…という優勝経験者のアドバイスのもと、とにかく調べていくことにした。そして、７月１日を中心に、でてきたキーポイントでクイズを作っていった。（Ｊ−ＰＯＰに関しては、曲を聴くことを諦めた。）そして、７月１日問題だけで２０問を超える問題が出来たのだった。通常、クイズを作るスピードが非常に遅く１問でも何時間もうならないと出来ないことが多い私だが、一晩で２０問超の問題ができたのには自分でもびっくりしたのだった。
その出来た対策問題を他の人に見てもらい、それ以外のチェックポイントはないか確認していった。７月に行われるイベントで、世界水泳のことや芸能関係、小泉内閣、サミット、映画、博覧会などチェックが入ったのを後日調べていった。
また、１週間前から「アタック２５」のパソコンソフトで、パネル取りと一般問題の押しの練習を行っていった。
当日
当日は、緊張のためかぐっすり眠ることが出来なかった。だが逆に、大阪までの移動に使ったＪＲの特急と新幹線の中で、浅いながらも眠りにつくことになり、電車酔いを避けることが出来た。乗り物酔いしやすい私にとってこれはラッキーということだと思う。
乗り物酔いを回避できたものの、今度は脱水症状がおそってきた。緊張のあまり、体からどんどん水分が出ていくのだ。朝日放送に着いた時も、入り口のガードマンにトイレの場所を聞いて行ったくらいだ。極度の緊張が体を襲っていた。歩いていても、何でこんなに足取りが重いんだ…という最悪の状態だった。
打ち合わせ・リハーサル
控え室へ行き、出場メンバーを確認した。今回も男性・女性２人ずつの構成だった。そして、メーク室へ案内され、メークを行っている間に、全員出場経験ありと判明した。しかも緑の席の今村さんは３回目だとか…。それと、全員放送日変更の通知があり、お互い変更前の色は何だったか？…とか、「私が苦情の電話をしたから変更したのかも…」（○○さん談）などの話で盛り上がった。そして、メークが終わって打ち合わせ時でのプロフィール確認でびっくりさせられた。前回の出場と獲得枚数が書いてあり、どう見ても私以外はパネル獲得枚数が多いのだ。後で、司会の児玉さんから私以外は優勝経験ありとのことを知らされるのだが…。
打ち合わせでは、簡単なルール説明などが行われた。デラウェアのホームページ（伊藤寿規さんのホームページです。こことはリンクしていませんので、愛Ｑのホームページを経由して見て下さい。）に書かれていることと同じことを言っているな…と思いながら説明を聞いていた。最初のフィルムクイズについてはどんどん押して下さいとか、フィルムクイズに出てくる人は覚えていたら「さん付け」でお願いしますとか、日本人の場合はフルネームで、浜崎あゆみを「ハマザキアユミ」とこたえてもＯＫにしますが、その場合は言い直してもらいますとか、電話の発明者ベルをヘルと言っても間違いにしますので常識の範囲で答えて下さいなどの説明があった。（イチローや貴乃花はそのままとのこと）
そして、収録場所へと案内された。
まずは椅子の高さの調整をおこなった。前回終了後、相当背中が痛くなったこともあり、なるべく楽に座れるようにしたつもりだが、それでも少し調整には不満だった。結局、今回も終了後背中が痛くなった。ただ、アタックチャンスの前に簡単なストレッチや屈伸をしたので前回ほどではなかったかと思う。
次に、パネルコールとボタン押しの練習。パネルコールは、最近腹から声を出していないため何度もやり直しをさせられた。（しかも少し訛っていたかもしれない）ボタンは、最初は押すだけだったが、次に問題を聞いて押してパネルを取っていくという実践的な練習を行った。しかも、未公開のフィルムクイズ（オープニングが氷川きよしで始まる回のもの）での練習もした。また、読み上げ問題での練習も行ったが、この時点で一問も答えることができず、ボロボロだった。心の中で、このままではやばい…、一枚もパネルを残さず帰ってしまうかも…、それどころか一問も答えることが出来ないかも…という不安がよぎった。
続きはアタック２５放送(2001.7.1)後公開予定
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